左
下
段
へ
(東勝寺橋を下から見たところ)
橋を渡り、真っ直ぐ行きます。
といって大笑いをしました。藤綱はこれを伝え聞いて、 「おまえ達は世の中の損ということを考えたことはないのか。人々に恵むという心を持っていないのか。もし、銭十文をすぐに探せなかったら、銭十文は永久に滑川の底に沈んでしまったであろう。だが私の買った松明の代金の五十文は、商人の手から手へ伝わって
長くなくなることはないだろう。」
と語り、その不心得をさとしたので、笑った人々も感心しました。
鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記」より