鎌倉文学館
標高 22.0m
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 旧前田侯爵家の別邸を鎌倉市が寄贈を受け、1985年以来、文学館として活用。国の登録有形文化財となっている格調と気品あふれる建物の中に、鎌倉ゆかりの文学者の展示を行ない、文学資料の収集保存など様々な活動をしている。

 静かな環境、貴重な建物、広大な庭園と美しいバラ園があり、海からのそして山からの風を身に受けながら、ゆっくりと散策ができます。
 加賀百万石で知られる前田家は、東京都文京区本郷の、今は東京大学になっているところに屋敷がありましたが、鎌倉のこの地に、1890年(明治23年)に別荘を建てました。「聴濤山荘(ちょうとうさんそう)」と名づけて前面の海や長谷の町を眺め、歌会などを催(もよお)したそうです。明治44年に建てた家は関東大震災で倒れ、その後洋風建築となり、現在の建物が昭和11年にできました。長楽寺ヶ谷(ちょうらくじがやつ)にちなんで「長楽寺山荘」と名を改めました。戦後、元首相の佐藤栄作(さとうえいさく)が別荘として使い、閣議を開いたこともありました。1983年(昭和58年)、鎌倉市に寄贈されました。

 鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より
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 文学館の門を入ると招養洞(しょうかくどう)というトンネルがあります。門から玄関までの道には、左右ところどころに1mくらいの照明筒(外灯)があり、どれにも鎌倉ゆかりの作家の歌や俳句が記されています。小高くなったところに玄関がありますが、そこは2階です。ステンドグラスやバルコニーのついたこの建
物は、昭和初期の貴重な洋風木造建物です。

 鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より






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