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左が、吉屋信子記念館です。
塀に囲まれた吉屋信子記念館があります。ふだんは公開されませんが、特定の日には公開されます。
作家吉屋信子は、戦争中と、晩年を鎌倉で過ごし1973年(昭和48年)に亡くなりました。「自分の得たものは社会に還元し、住居は記念館のような形で残して欲しい」という遺言により鎌倉市に寄贈されたので、
女性を対象とした文化教養活動の場として活用することにしました。木造で和風の庭のある静かなたたずまいをもつこの家を吉屋信子記念館としました。書斎(しょさい)は生前のまま保存され、直筆(じきひつ)原稿や愛用品などが展示されています。「徳川の夫人たち」「女人平家(にょにんへいけ)1などの作品はここで
執筆されたのです。
鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より