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双葉社
2015/06/17
YSHUUお01-01
大角 修
まんだら絵解き図鑑
地獄を破る

 華厳経「唯心偈」末尾の「若人欲了知 三世一切仏 応当如是観 心造諸如来」の四句は「破地獄偈」といわれ、よく葬儀で僧がとなえるお経になっている(宗派によって少し語句が異なる)。
 中国の故事に、死んだ人が地獄の門で地蔵菩薩から教えられ、閻魔大王の前で唱えて自分だけでなく地獄の亡者たちを救ったという話があるからだ。
 この「唯心偈」がある華厳経の「夜摩天宮菩薩説偈品」の「夜摩天宮」とは、インド古代の神話の人類の父祖ヤマの天空の王宮である。
 夜摩天が中国の冥界の十王と習合して閻魔大王にになるのだが、その性格は大きく異なるものになった。
 地獄極楽絵とも呼ばれる曼荼羅を、熊野観心十界曼荼羅から
日蓮の題目曼荼羅までユーモラスなイラストで絵解きする。
地獄と極楽についてもっと知りたい。
 その好奇心を満たしながらも、読み進めるうちに日本仏教の懐の深さが沁みてくる。
 「死にかた、生きかた」がわかる大人のための絵本。
発行所
書籍CD
初版発行日
著者
題名
副題
解説
紹介
参考
備考
Blog
掲載日
標               題
25/10/12 地蔵人気は、平安時代、地獄の恐怖心が強くなったことで!