PHP文庫

2002/11/15

な05-13

永崎一則

人をほめるコツ・叱るコツ

上に立つ者の人間関係学

　人にやる気を出させるには､ほめるだけでもダメ､叱るだけでもダメ｡肝心なのは､そのバランスである｡的を射た称賛や忠告は､常に相手に気を配り､愛情を持っていることの証だからだ｡｢ほめ､ほめられる｣｢叱り､叱られる｣対話は､より広い人間関係で､密度の濃いつながりを築くものである｡素直に喜べるほめ言葉､嫌われない叱り方を場面別に紹介した人間関係学入門書｡文庫書き下ろし｡

　人が成長ずる方法の一つに､ほめられて自信を得､それをより伸ばすということがある｡いま一つの方法に､叱られて盲点に気づき､それを改善して徐々に自らを変えていく方法もある｡その接点にあるのが｢忠告し合い称賛し合う関係｣であろうというのが､私のとる立場である｡
　ほめることは､一応感情に逆らわないためにマイナスの刺激を与えないので､ある意味では多少やさしいかもしれない｡ところが忠告となると､いわば間違っていることへの罰則だから､多くの人はすることも受けることも敬遠しがちになる｡
　　　　　　　　　　　　　　本書｢まえがき｣より

発行所

書籍CD

初版発行日

著者

題名

副題

解説

紹介

参考

備考