昔、母親と喧嘩している中学生などはいなかった!
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 昔の母親は、食糧難の時“自分が食べるのを我慢して”子供に食べさせていた。

 そして母親は、それを苦にしているようはそぶりは一切見せなかった。

 しかし、そんな母親を、口にはしないが子供は気がついていた。

 そんな親子関係だったように思う。

 いまも、そんな状況になれば同じなんだろう。
さ06-15

10代の子供のしつけ方
 携帯電話やパソコンに限らず、子供が機械ばかりに慣れてしまうのは考えものである。機械というものはなんでも人間のいうことをきいてくれるものだ。反抗したり、異を唱えることはない。しかし、生身の人間との付き合いではそうはいかない。機械ばかり使っている人は、相手が自分の思う通りに行動しないことにいらだつようになるのである。栃木県で女性教師を刺殺した少年は、ナイフを出したら相手が怖がるだろうと思ったら、平然としていたのでカッとなって……、と語っている。これも、相手が自分の予想外の反応を示したことへの対応能力の欠如といっていいだろう。
斎藤茂太
い44-01

気くばり上手、きほんの「き」
 思うようにすすまない仕事にイライラをつのらせたり、友人や家族とのトラブルにウンザリしているあなた。「おかげさま」の気持ちを忘れていませんか? 本書は、日本のよき伝統が息づく京都に育ち、OLや女優、美容師をど豊富な経験を持つ著者が、人として、女性として知っておきたい“気くばりのコツ”を開陳します。身近な人との絆をより深め、新たなご縁を結ぶヒントがいっぱい。文庫書き下ろし。
市田ひろみ
と14-01

いじめと妬(ねた)み
 一人の少年が、いじめを苦にして自殺した。遺書には、「いじめた子どもを責めないで欲しい、すべては自分が悪いからこうなった」と記されていた。「すべては自分が悪い」と書き遺された言葉には、戦後日本の歪みが見え隠れする。なぜ
「自尊心のために戦う尊さ」をも失ってしまったのか。口先の平和主義、そして悪平等主義に覆われた教育界にメスを入れ、日本人の精神構造に鋭く迫った対論集。
土居健郎
渡部昇一