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境内の本堂裏手には、大小の宝篋印塔(ほうきょういんとう)が立っています。右側にある大きな石塔は「徳治三年」(1308年)とみられる年号があり、善導寺の開山尊観の墓と伝えられています。現在鎌倉に現存する宝篋印塔の中で、年号が推定できる最も古いものです。鎌倉時代の作として国の重要文化財に
指定されています。また左側の小さな石塔は、北条政子の墓といわれているもので、「安養院殿……嘉禄元年 (1225年)七月十三日」と刻まれてありますが、室町時代のもので、これはあとから刻まれたものと思われます。
鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より