慧雲山 常栄寺(日蓮宗)
大町1-12-11 標高 12.8m
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 女性に人気のあった日蓮の教義

 日蓮は女性に人気があったという。男前だったからという説もあるのですが、実際には、日蓮の法華経が「南無妙法蓮華経」と唱えさえすれば女性も成仏できるというものだったからです。当時、「月経中の女性は不浄で仏道に邪魔」とまでいわれていた時代、日蓮は「そんなことはない」と否定したのですから、女性にもてたのは当然だったのでしょう。

 本堂に掛かる扁額。

 銅燈籠。
    本堂の両サイドに
日蓮と北条徳宗家の関係

 「法華経こそ、唯一の真の経典だ」と声高に唱え、幕府を怒らせた日蓮。蒙古襲来を予想し、飢隆や疫病が流行するのは、「法華経を信じないからだ」と民衆に語りかける。しかし、禅宗を信じる北条徳宗家からの理解を得ることはできず、厳しい弾圧を受けてしまう。伊豆に流罪、そののち、片瀬の龍ノ口で斬首になるところを危うく逃れ、佐渡へと流罪となる。
    境内の稲荷社




 本堂左手横には、一説に比企能本(ひきよしもと)夫人の姉とも伝えられている桟敷尼(さじきに)と、寺の伝えでは鎌倉幕府6代将軍の宗尊親王(むねたかしんのう)の家臣の印東次郎左衛門尉祐信(いんどうじろうざえもんのじょうすけのぶ)、資料では兵衛左衛門という桟敷尼の夫の墓といわれる石塔があります。

 鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より
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