浄土宗の開祖:法然
ある人が法然上人に尋ねた。「念仏をしているとき、どうも眠くなって困ります。どうしたらよいのでしょうか?」すると、法然上人はこう答えられた。「それなら、目が醒めたときに念仏をされるとよい」
温かみのある言葉です。
法然上人には、ごく普通の人々からの質問に答えた、『一百四十五箇条問答(いっぴゃくしじゅうごかじょうもんどう』といった問答集がある。
その中には、「酒を飲むのは罪でしょうか?」といった質問に対して、
「ほんとうは飲まないほうがよいのですが、世の中の習いです(ま事にはのむへくもなけれとも、この世のならひ)」といった答えがある。これもすばらしい言葉ですね。