浄土寺 → 鎖場下へ
距離:120m 標高 出発:19.9m 到着:36.2m 最高点:36.2m 最低点:19.9m
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 多宝塔の横、裏側(東側)の門から出、左折。
 ゆるやかな登り道を行きます。
 浄土寺と海龍寺の間を抜けて昇っていくと、ここが「観音のこみち」入り口で、木々の緑をバックに、心落ち着くところです。耳を澄ませると、………が。












 石造りの瑠理橋があります。この石橋はその昔、久保を縦に流れていた防地川の川下にあつた元借楽座前から海徳寺に向いかかつていた新橋で、この地名はいまでも残り、もとは木の橋であったが、大正四年御大典記念に寄付をつのり大金を投じ石橋にやりかえたものです。その後道路拡張のため取りこわし、その材料の一部で瑠璃橋をかけ、残った石材がいまでも浄土寺境内に残っています。
 橋の上から山側を見ると、小さな滝が見えます。このあたりにあった昭和4年高須町に移された御利益たかい蒼神神社跡にさしかかります。擁(よう)した瘡守(かさもり)神社跡のようです。癒守の瘡は「かさぶた」の瘡で、神社は昔は尾道の人々によって皮膚病に効能あり」とされていた。また、尾道が北前船の停泊港として栄えていたころは多くの人たちが信仰していたようです。












 瑠理橋を渡ると、右の海龍寺の墓地の横に、灯台型をした高さ約2mは十分あろう「御大典記念架橋碑」がたててあり、これも新橋とともに移されたのでしょう。石碑の鹿側に、移転にさいし彫り加えられた瑠璃橋の由緒が昭和七年の年号で刻まれています。