実際の生活は、むしろ不完全な方がよい!
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 「不完全」を大事にする文化が日本にはあります。完全を求める文化の危うさを知っていたのでしょう。

 完全を不吉として、神社への石段を組み上げたところがあります。

 尾道を舞台にした映画「転校生」(初期作)の舞台となり、男の子と女の子が神社の石段から転げ落ち、からだが入れ替わった場面があります。

 その場面が、御袖天満宮の55段の石段です。

 1段が5mの長さを1本の花崗岩で積み上げています。ただ、上から二殿目だけは2本つなぎにしています。

 意識的に“不吉な完璧”を避け、継いでいるのです(現在は、枯れた松を切り倒した際に、倒れた幹が一番上の段の石を割ってしまいましたが)。

 「完全」は、技術や心の進歩にとっては、大きな障害になるのでしょう!
さ06-05
斎藤茂太
 大人には何とも感じられないような小さなことでも、子供の心には深い傷を残すことがあります。子供の「問題行動」というのは、うまく伝えられない心のゆがみを、必死になっておとなにわかってもらおうとしている子供達の「サイン」なのかもしれません。
 精神医学の豊富な経験から、成長に応じたかたちで子供を見守り、みちびいていくための、親の心構えを説いた親子関係の処方箋。
ツ02-01
月洞 譲
 本書を通読すると、四つの面があることに気がつく,第一は,著者の豊富な読書量から生まれた、古今東西、和漢洋にまたがる該博な知識の部分。第二は、「老荘」の原典を平易に説いた口語訳の部分。第三は、ご自分の身近な体験を述べられた部分。そして第四は、永年の学問研究から導き出された、学究的、考証的部分である。
 読者は、それぞれの興味関心によって、そのどこにウエイトを置いて読んで差支えない。「老子」「荘子」が、読者にいろいろな考え方があることを教えるように、この本も、読み手如何によって、さまざまな読み方が可能である。
し33-01
ジェリー・ミンチントン
 「私は人より劣っている気がする……」そんなふうに、常に人と比較して自分を過小評価していませんか? 本書では、他人に振り回されない、強い心を持つ方法をアドバイス。「何かを達成しなくても、自尊心をもつことが必要」「他人を心理操作する人の見抜き方」「考え方を変えると、精神的苦痛はすぐに消える」……自分に自信を持って生きるための本。『すぐに役立つ、とっておきの考え方』を改題。