避難民を出さないためには、国内の権力闘争で“武力を使わない”という社会のしくみが必須です。

　それが議会制度です。「議会内での暴力行為は、権力闘争でも武力を使っても良いのだ、と思わせかねない」、ちょっと言い過ぎですが。

　３００年ほど前から、イギリスでは主権者は、王様と議会の二つに分かれ、王様と議会の意思が一致したとき、国家主権が成立するようになりました。

　議会が成立させた法律は、いまも国王の署名がなければ執行できません。

　女王様の場合、出産を控えた時期には、緊急を要する軍事関係の法案などは、法案が議会で成立する前から、署名しておく。

　明らかに「憲法違反」です。ヴィクトリア女王のときからそういう便法があります。

　何にでも“あたまがカチカチ”では、争いが起きてしまうものなのでしょう！