リーダーたる者、みずからの徳と能力を磨け!
Topへ


 今の経営者や政治家の多くが、期待されていないのは何故なのだろう。

 おそらく、自分の知識や経験がつくりだした“思い込み”が、現状をきちんと把握することを妨げているのだろう。

 まるで“磨りガラス”ごしに現状を見ているようだ!
ム01-03

責任のとり方
  邑井さんの全著作に共通していえる特色は、第一に生きた事例、人を感動させるエピソードが豊富に盛られていることだ。語り口のおもしろさは抜群である。人の上に立つ人は、説得技術も重要であるが、邑井さんの著作から、その技術も学ぶことができよう。
 第二に、「人間」いかにあるべきか、いかに生きるべきかという問いかけである。
 第三に、人間に対する深い理解と愛情が感じられる。邑井さんの書かれたものに感動するのは、話が人生の機微・人情の機微に通じているからである。
邑井 操
マ01-02

人の心をつかむ
 かつて良寛和尚は「いかなるが苦しきものと問うならば、人を距つる心と答えよ」と一句詠んだが、だれも好きこのんで人を距てているわけではないが、現在の人と人との距離は良寛和尚の時代の比ではない。その乖離現象はひどくなりこそすれ、決して縮まるものではない。「部下の心がつかめない」「何を考えているのかわからない」と口にするリーダーは、早晩自滅することになるのではないか。だからこそリーダーの日常業務のかなりの重要な役割から「人心掌握」を欠落させてはならない時代なのである。
松本 順
モ01-04

中国古典 一日一言
 中国古典の魅力は、なんといっても言葉にある。本書は、おもな古典のなかから365の言葉をえらび、1年365日を通して一日一言のかたちで構成したものである。
 思わず膝をたたきたくなるような表現にぶつかることもあろうし、あまりにも平凡な言葉に出くわすこともあるだろう。だが、平凡な言葉といえども、ゆっくりと噛みしめているうちに、なんともいえない味わいが出てくるかもしれない。中国古典の魅力は、そういうところにも潜んでいるのである。365の言葉は、なるべく毎日の生活に役立つようなものを中心に選んでみた。知らず知らず人生の視界が広がり、人間に対する理解を深めていただけるなら、本書をまとめた意図は半ば以上達せられたことになる。
守屋 洋