いやな話はその上役の機嫌のいいときにする!!
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ム01-01

「大将」の器
 本書の注目すべき特色は多々あるが、トップやリーダーたちが、知的専門的、職業的な才幹や知的能力が高水準にあるだけでなく、同時に並行して情的世界でもすぐれた深いものがちゃんと備わっていないといけないという強い主張があるのも特徴だ。トップリーダーは知的人間であると同時に、また情的人間でなければならないとし、情誼を示すという行動原理の重要さを納得させてくれる。情誼とはいつくしみの心である。完璧なトップリーダーは、最高の知的人間であると同時に、最深の情的人間であれという。
邑井 操
え02-06

サラリーマン、明日はこうなる
 経済成熟化と世界的大競争という大波のなかで、戦後はじめて、サラリーマン全員が今日よりは豊かになるというジャパニーズ・ドリームが砕けた。
 これまで仲良くヨコならびで成長してきた企業が、勝ち組と負け組にわかれる。当然のことながら、企業社会に生きるサラリーマンも、はげしい浮き沈みに見舞われる。世紀末から21世紀にかけて最も重要な時代のキーワードが「大選別」になるのは、まちがいあるまい。
江坂 彰
マ01-02

人の心をつかむ
 かつて良寛和尚は「いかなるが苦しきものと問うならば、人を距つる心と答えよ」と一句詠んだが、だれも好きこのんで人を距てているわけではないが、現在の人と人との距離は良寛和尚の時代の比ではない。その乖離現象はひどくなりこそすれ、決して縮まるものではない。「部下の心がつかめない」「何を考えているのかわからない」と口にするリーダーは、早晩自滅することになるのではないか。だからこそリーダーの日常業務のかなりの重要な役割から「人心掌握」を欠落させてはならない時代なのである。
松本 順