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“腐るまで”ゆかないと、円熟しない!
参考にした書籍
な05-08

人はことばに励まされ、ことばで鍛えられる
 人間はことばのムチで鍛えられて成長する、という私の思いは、長い間ずっと変わっていない。自分のここまで歩いてきた道をふり返ってみても、このことを否定する材料は見当たらない。人との出会い、本との出会い、その中でかわされたことばとの出会いによって、今日こうなったということは、まぎれもない事実である。
 このようなことばを、今後の自分の指針として記録しておきたい。また、あとに続く子供や後輩たちに親しく語りかけてみたい。そんな衝動にかられ、電車の中や待ち時間に、ふとペンを走らせまとめたものが、本書である。
永崎一則
な05-09

話力があなたの人生を変える
 世間では現象としてでてくる話術的なことばのうまい使い方を対話力と考えている人が多いようですが、話力は現象に現われたことばの交換だけではないのです。私たちの生活を豊かにし、快適にするための対話力は、頭の健全性、情報の質的な確かさ、心の温かさ、そして対象に対する適切な対応力など総合的なものです。人が対話するときの力は、それを支えている温かみを感じさせる人間性の現われで、密度の高い内容力や良識など、その奥が問われるものであって、単なる物理的な音の羅列ではないのです。
永崎一則
わ06-03

教養論
 「教養」とは、いまだ人間でないものと、人間になったものとを分かつ、メルクマール(指標)である、といっていいのだ。今日、「教養」をもつことは、特殊な人たちにのみ特有の、趣味や能力の類いではない.大げさにいってのければ、人間としての神聖な義務である。不可欠の資格なのだ。幼児……子供は、教養を獲得することで、初めて、大人になり、一人前の人間になるのである。
鷲田小彌太
マ04-01

男の切り札
 政次さんが、足を踏み入れた国三十カ国以上の経験から、「人生は広い」と感じたのだ……と。
 恥ずかしながら、露地裏のわたしなんぞには、とてもじゃないが、思いもよらぬ発想であった。だから、この本は、「この世には、そうした発想もありうる」ということを知るだけでも、一読の価値があろうというものだ。
政次満幸