妙法山持宝院 星谷寺(真言宗大覚寺派)
座間市入谷三丁目  標高:52.2m
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 空海(弘法大師)の教えの中に、「三密加持(さんみつかじ)」というのがあります。

 三密加持の「三密」とは、“三つの秘密の働き”で、「心密(しんみつ)=心の働き(思い)」、「語密(ごみつ)=言葉の働き(言葉)」、身密(しんみつ)=身体の働き(行動)のことです。
 三密(思い・言葉・行動)の基本は、まず、「思う」ところにあります。ですから、良いことを思って、良い言葉を口にし、良い行動ができる人間であるよう、最初に発生する自分の中の思いをいつも良いものにしていることが大切です。と。
【弘法大師像】
 弘法大師空海は、日本最高の書家の一人としても有名。彼は「その字を書くときは、その気持ちになれ」といっています。岩という字を書くなら、岩をイメージして、自分が岩になった気持ちになれ、というのです。そうしてこそ、最高の字が書けるというのです。
 本尊は聖観音菩薩で、坂東八番の札所として著名な真言宗大覚寺派の寺院です。寺の縁起によれば奈良時代・聖武天皇の御代(724~748年)に高僧行基により営まれた堂宇が寺の起こりとされます。嘉禄三年紀梵鐘(国重要文化財)、宝篋印塔や文書類(座間市重要文化財)など、多くの寺宝を伝えます。






 宝篋印塔は、もともと釈迦の遺骨と仏教の真義を要約した「宝篋印陀羅尼経」を安置する塔としてインドに発生したものを起源としている。日本では、必すしも宝篋印陀羅尼経を納めるものではなくなり、供養塔や墓碑として建立されるようになった。江戸時代中期になると特に大型のものが建立されるようになり、装飾な面も強くなりましたが、下の塔もその一例で当時の特徴をよく備えている。




 手水舎で手とロを水で清めるのは、清流や湧(わ)き水などで心身を清める禊(みそぎ)から来ている。禊に代わるものとして手水が行なわれています。
①まず右手で柄杓を持って水を汲み、左手にかける。
②次に柄杓を左手に持ちかえ、水を汲んで右手にかける。
③再び右手に柄杓を持ちかえ、水を汲み、左手の手のひらにその水を受け、ロをすすぐ。このとき柄杓を直接ロにつけるのは厳禁。
 口をすすいだ水は静かに排水に吐き出す。
④口をすすぎ終えたら、もう一度左手に水をかける。これで手と口、すなわち身が清められる。
⑤最後に、水が残っている柄杓を立て、流れ落ちる水で手に持った柄の部分を洗い清める。そして元の場所に戻す。
    宝篋印塔

 昭和53年指定座間市重要文化財建立年代:宝暦13年( 1763年) /関東大震災で倒壊後復元。
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