蛇苫止堂
鎌倉市大町 1-15-1  標高 24.4m
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 六歳で焼死した一幡を背負って井戸に身を投げた若狭の局の霊を奉る蛇苦止明神(じゃくしみょうじん)があり、袖塚と乎よれる一幡の墓もある。一幡の焼け残った片袖を埋めて弔ったことから、そう名づけられたという。なお、春には梅、カイドウ、ヤマブキ、桜などが境内を彩り、秋の紅葉、冬のサザンカも見事である。
(「鎌倉なるほど事典」楠本勝治著より)
     観音像

 観音は慈悲のちからで人々を救済します。観音菩薩には三十三の変化身(へんげしん)があると『観音経』に記されています。救いを求める人の状況や人格に応じて姿を変えるためです。
 若狭の局が身を投げた井戸である「蛇形ノ井」は、松葉ヶ谷(まつばがやつ)にある「六方ノ井(ろっぽうのい)」と通じているといわれています。家宝を守っている主の蛇は、六方ノ井と蛇形ノ井を往復して、蛇形ノ井に主の蛇がいるときはその井戸の水面にさざ波が立ち、六方ノ井にいるときは絶対さざ波はたたない
 比企能員は鎌倉幕府御家人、妻は源頼家の乳母、娘若狭局は頼家の妻となり、頼家の子一幡の生母となる。
 若狭局が身を投げた井戸は、「蛇苦止(じゃくし)ノ井」あるいは「蛇形(じゃぎょう)井」と呼ばれている。
といわれていました。

 鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より
 六歳で焼死した一幡を背負って井戸に身を投げた若狭の局の霊を奉る。

 のぞき込むと。
     「蛇形井」
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