道元禅師像
道元は「水鳥のゆくもかへるも跡たえてされども道は忘れざりけり」とよんでいる。
禅は無心にして無跡でなくてはならない。花は無心にしていい香りを放っている。その跡もとどめていない。人もまた、花のように無心にして無跡の心がけで生きていきたい。
本堂裏の墓地に「一刀両断お化け石塔」
貞心尼の墓がある本堂裏の墓地には卵形の石塔がいくつかあり、うち2基には、刀ですっぱりと切られたような不思議な跡がある。通称「お化け石塔」と呼ばれています。
かつて、この寺に泊まった侍が、ふらふらと墓地へ向かう怪しい者を見つけ、追いかけ、そしてけさ懸けに切りつけると、手応えはあったものの、そこに怪しい者の姿はなく、真っ二つになった石塔が残っていたという。これが、お化け石塔の由来です。