諏訪神社(諏訪仮宮)
鎌倉市腰越二丁目  標高:6.2m
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 石造の明神鳥居(みょうじんとりい)という形式の鳥居をくぐると、正面に一対の狛犬(こまいぬ)を前にした社殿があります。
 この神社は諏訪明神と呼ばれ、津村(つむら)の鎮守として、また小動神社とともに腰越五ヶ町の鎮守として人々から大切にされています。

 社殿はもとは東漸寺(とうぜんじ)の境内にあり、村の鎮守として守られてきましたが、たびたびの大風や大雨、火事などで壊れてしまいました。そのたびに村の人達は、材木や縄、お金や食物などを持ち寄っては、カを合わせて社殿の修繕や改築に努めました。そのありさまが詳しく書き残されていて、かつてこの社殿を管理していた東漸寺に保存されています。
 明治の神仏分離令(しんぶつぶんりれい)後の1909年(明治台42年)に、御神体は小動神社にまつって、建物だけ現在の場所に移しました。
 かって東漸寺が管理していた関係で今でも例祭や初午の(はつうま)のときには、昔の五ケ町の関係者や稲荷講(いなりこう)の人達が東漸寺の住職を招いています。

(鎌倉市教育委員会発行「かまくら子ども風土記(13版)」より)




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