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「幸福感」 結局は自分の考え方次第!
タ11-11

葉隠を読む
戦後の日本はいわば泰平の中、敗戦による混乱、旧支配者層の崩壊、技術革新等々によって各種の矛盾、対立を抱懐させつつ、社会が激変を重ねつつ、富み栄えて行くという、まことに不思議、かつ興味深い時代であった。竹井氏は、この戦後を見事に生き抜き、大成功をおさめた一代風雲児である。その生涯は波乱万丈、その事業も痛快無比だ。
したがって、この著は(葉隠れの著者の)定朝と(竹井氏が)自由自在に語り合っているという趣がある。私はこの本を、二大怪人……怪人物のぶつかり合いとしてこの上なく面白く読んだ。
竹井博友
タ02-01

粋と野暮のあいだ
「堅気」というぐっと通った一本の線の上で価値判断を下しているからこそ、粋と野暮との相違が私たちにはっきりと納得できるのですが、さて、これは私の都合のよい独りよがりで恐縮ですが、先生の書かれるものの根底には、常にこの[きびしい姿勢]が蟠っているのではないかしらん。本書は硬軟とりどり、内容も多彩複雑ですが、ひとつ先生の横に立たせてもらって、粋と野暮との物差しを拝借して一々はかってみるのも、本書の読書法としての一つの手段となるかも知れません。
高橋義孝
参考にした書籍