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ツ02-01
老荘思想入門 |
本書を通読すると、四つの面があることに気がつく,第一は,著者の豊富な読書量から生まれた、古今東西、和漢洋にまたがる該博な知識の部分。第二は、「老荘」の原典を平易に説いた口語訳の部分。第三は、ご自分の身近な体験を述べられた部分。そして第四は、永年の学問研究から導き出された、学究的、考証的部分である。読者は、それぞれの興味関心によって、そのどこにウエイトを置いて読んで差支えない。「老子」「荘子」が、読者にいろいろな考え方があることを教えるように、この本も、読み手如何によって、さまざまな読み方が可能である。 |