　文永８年（１２７１）騨旦の早朝、護送されて鎌倉を発った日蓮はタ刻に依知郷の本間屋敷に入った。
　その夜、庭に出た日蓮が月に向かって読経していると、雷鳴のような恐ろしい音とともに強風が吹き始め、その中を明星が降ってきて梅の木に懸かるという奇瑞が起きたという。その後、裁きの結果が佐渡に流罪と決まり１０月１０日］に佐渡へ送られていったのであった。

　日蓮は房州の出身で、積極性と理想主義を体現した人。