塩川神社・塩川の滝
愛甲郡愛川町半原  標高 131.6m
 中津川河畔、馬渡橋から南へ約1kmほどの小沢を登った所にある塩川の滝は、巾4m、落差30mの二段の名瀑で、正保元禄国図にも記されています。この滝は神亀年間(724~727)に奈良東大寺の別当良弁僧正が青竜大権現を祭ったといい伝えられています。また八菅修験の5番目の行所でした。
 塩竈の滝は、八菅山修験の第五番目の行所であり、同修験は、熊野修験の系列に属したことがあったので、滝修行は熊野の行事に準じていたことが察せられる。これによると滝そのものに神性をみとめ、滝が御神体であり、本尊であり本地仏であった。この社は、大日孁尊(おおひるめのみこと)となっているが、系列を同じうする熊野那智の滝における滝神社は、祭神を大己貴尊(おおなむじのみこと)(大国主命(おおくにぬしのみこと))とし、本地仏に千手観音を祀っており、神仏習合のすがたを整えていた。そして「滝篭り」による厳重な修行が行われていた。(案内板より:愛川町商工観光課)