林芙美子像 → 持光寺
距離:200m 標高 出発:3.4m 到着:26.5m 最高点:26.5m 最低点:3.4m
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 商店街に入ります。すぐに左に横断歩道に登る階段があります。
 横断歩道の階段を登ります。
 横断歩道は、真ん中が膨らんでおり、立ち止まって景色を見る設計になっています。
 なんでもないのですが尾道の遊び心なのでしょうか。
【陸 橋】林芙美子著「風琴と魚の町」より
 小撃校へ行く途中、神武天皇を祭った神社があった。その神社の裏に、陸橋があって、下を汽車が走っていた。
「これへ乗って行けやァ、東京まで、沈黙(だま)っちょっても行けるんぞ。」
「東京から、先の方は行けんか?」
「夷(えびす)の住んどるけに、女子供は行けね。」
「東京から先は海か?」「ハテ、お父さんも行つたこたなかよ。」……















 正面は土堂小学校です。

 林芙美子の母校。
 石段の右にある小道に入ります。
【石 段】林芙美子著「風琴と魚の町」より

 随分、石段の多い学校であった。父は、石段の途中で何度も休んだ。学校の庭は砂漠のやうに広かった。校舎の上には、山の脊が見えた。振り返へると、海が霞んで、近くに島がいくつも見えた。
「待っとれや。」父は、袴の結び紐の上に手を組んで、教員室の白い門の中へ入って行った。回旋木(かいせんぼく)にさわってみたり、遊動園木(ゆうどうえんぼく)に乗って見たり、私は、新しい学校の匂ひをかいだ。だが、何故かうっとうしい気持ちがジンとした。このまゝ走って石段を駆け降りやうかと学校の門


















 右の石段を登ります。石段を登ってすぐの右に「二階井戸」があります。
 「二階井戸」を真上から見た写真。

 「二階井戸」は、一階の住人と二階の住人が1つの井戸を共用する井戸です。
の外へ出て見たが、父が「ヨオイ!」と私を呼んだので、私は水から上がった鳥のやうにみ震ひして教員室の門を潜った。教員室には、二列になって、カナリヤの巣のやうな小さい本箱が並んでいた。………